【雑学】甲子園球場の土、実は春と夏で違っていた…!

野球

今年も春のセンバツ甲子園、終わりましたね。

なかなか面白い試合も多く、見ごたえがありました!!

選手の皆さん、応援に駆け付けた方々、お疲れ様でした。

ドキドキとした高揚感と感動をありがとうございます。

夏の甲子園に向けて、楽しみが増えました。

 

さて、その甲子園。

高校球児が一心不乱に持ち帰る土をすくっている姿、一度は見たことありますよね?

甲子園の土は、甲子園球場で行われる高校野球の大会、特に「全国高校野球選手権大会」において、非常に特別な意味を持っています。

今回は、そんな”甲子園の土”について、春と夏では違うんだよ!ということをお伝えします。

 

 

春・夏それぞれの甲子園の特徴

の大会(選抜高等学校野球大会)>

春の甲子園は、選抜高校野球大会として知られ、全国の選抜チームが集まります。

この大会は春休みに行われ、出場校は予選を勝ち抜いた強豪校と、推薦校(地域や実力を評価された学校)で構成されます。

春の甲子園は、新たなスタートの象徴でもあり、まだ新しいシーズンが始まったばかりという意味合いがあります。

春の土には、「新しい挑戦」や「初めての甲子園」のようなフレッシュな気持ちが込められていることが多いです。

 

の大会(全国高等学校野球選手権大会)>

夏の甲子園は、全国大会として非常に大きな注目を集めます。

特に「夏の甲子園」と言えば、多くの人々が思い浮かべる高校野球の真骨頂であり、全国から勝ち上がってきた(トーナメント戦)チームが熱い戦いを繰り広げます。

夏の大会は、選手たちにとって非常に大きな意味を持ち、全力で戦うことが求められる舞台です。

夏の甲子園の土には、「全力で戦い抜いた証」や「全国制覇を目指した誇り」が込められることが多いです。

 

 

甲子園球場の土の状態(構成)

  1. 甲子園の土の構成

甲子園の土は、黒土を混ぜ合わせ、野球の試合を行うために適切な土壌を作るため

工夫されたものです。

 

<黒土>

土壌の中でも栄養分が豊富で、土質が柔らかく、野球のフィールドに適しています。

選手たちが滑ったり、走ったりする際に安定した地面を提供します。

 

<砂>

排水性を高める役割を持っていて、特に雨が降った後に土壌が湿りすぎることを防ぎます。

砂が混ざることで、土壌が適度に乾燥し、足元がしっかりと安定するように保たれます。

 

  1. 黒土と砂の配分

甲子園のフィールドでは、黒土と砂の配分はおおよそ以下のようになっています。

 

<表面の土>

甲子園のグラウンドの表面部分は、黒土が多く含まれています。

この部分は選手が直接触れる部分で、スライディングや走塁が多く行われるため、柔らかさが求められ、適切な滑りやすさを提供します。

 

<下層の土>

下層部には砂が多く含まれており、排水性を高めるために砂が重要な役割を果たします。

砂が混ざることで土壌の水分調整がうまく行われ、試合後のグラウンドコンディションが良好に保たれます。

 

春と夏で土の配分が違う理由

春と夏では、甲子園の土の状態にも違いがあります。

春の大会は気温が比較的穏やかで、天候も安定していることが多いため、土は比較的しっかりとしていることが多いです。

しかし、夏は気温が高く湿度も高いため、土は乾燥しやすく、熱い日差しを受けることで硬くなることもあります。

こうした状況が試合に与える影響もあります。

そのため、次の4点をクリアする必要があり、土の配分が変えられています。

 

 

  1. 排水性の確保

甲子園球場は雨が降ったり、湿度が高い日でも試合を開催しなければならないため、砂を適切に混ぜることが重要です。

砂を加えることで、土が水を吸収しすぎることなく、排水性が良くなります。

これにより、試合後の土がベタつくことなく、グラウンドが早く乾き、試合が再開できる可能性が高くなります。

 

  1. 足元の安定性

選手たちは甲子園の土の上を走り、スライディングをするため、土が適度に柔らかくなければなりません。

黒土は柔らかく、選手たちの足元が安定するため、スライディングの際にも比較的安全に行うことができます。

過度に固い土だと選手の足腰に負担がかかりやすくなるため、適度な柔らかさが求められます。

 

  1. 土壌の強度と維持

砂が加わることで、土壌が強く保たれ、硬くなることを防ぐことができます。

これにより、甲子園のフィールドは長時間使用してもひび割れが起こりにくく、均一な状態を維持することができます。

 

  1. 試合の質の向上

良い状態の土は、選手たちのパフォーマンスにも影響します。

足元がしっかりしていることで、選手が全力でプレイしやすくなります。

また、土の状態が悪いと、プレイ中に不意の転倒や怪我が増えることがあるため、砂と黒土の適切な配分が選手の安全とプレイの質を高めます

 

 

まとめ

甲子園の土には、黒土と砂が適切に混ざった配分がされています。

黒土は柔らかさと安定性を提供し、砂は排水性を高める役割を担っています。

この配分は、選手のパフォーマンスを最大限に引き出し試合の安全性と質を向上させるために非常に重要です。

 

特に夏の高い気温と湿度から、土の乾燥や硬くなりすぎることを防ぐために、黒土と砂の配分が

春と夏では異なります。

 

甲子園の土は、勝者にとっての栄光と努力の象徴であり、選手たちにとっては一種の聖地のような存在です。

そのため甲子園の土は単なる「土」以上の意味を持ち、選手たちにとっては努力、誇り、そして未来へのエネルギーが込められた象徴的な存在となっています。

 

甲子園。

未来ある高校球児の夢を支えている大人が、こんなところに居たなんて感動ですね。

今年の夏の甲子園が、ますます楽しみになりました!

 

コチラもどうぞ☞【雑学】甲子園:グランド整備の阪神園芸もアツい!!

 

 

 

 

 

 

↓この記事を書いた人
ゴリゴリ☆ドラぷ~

【こんな人】
・出身:中国地方、某体育大学、某福祉大学
・年齢:30代後半
・趣味:野球、スポーツ観戦、アニメ・映画鑑賞、スロット

兄の影響で、2歳からバッドを振っていました。
そして小学生から高校生まで野球づけの日々!

大好きな野球について、体育大学卒、元体育教師の立場から、野球を楽しみたい素人さんにでも分かりやすい解説を目指します。

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