2024年8月7日(水)8:30
甲子園、第106回大会が開幕です!!
抽選で「1」を引いた出場校の主将が読み上げる宣誓文、昔は定型文で短いものでした。
それが今はその高校の個性や、時代背景が盛り込まれ、スピーチのようなものになっています。
今回はその宣誓文について、深堀りしていきたいと思います。
選手宣誓が独自のものに変わったきっかけは、勘違いだった。
1984年夏、第66回大会で福井商業の坪井久晃主将が行った選手宣誓。
レギュラーメンバーではなく、三塁コーチャーだった坪井主将。
選手宣誓を狙ってはいたものの、予備抽選で「1」を引き当て、気が動転!
抽選会終了後に、大会関係者から翌日に行われる予行演習時に宣誓文を書いて持ってくるように言われたことを、自分なりの言葉を盛り込んで書くものと勘違い。
その偶然の産物がコチラ ↓
我々、選手一同は第66回全国高等学校野球選手権大会に臨み、
若人の夢を炎と燃やし力強く逞しく、
甲子園から大いなる未来に向かって正々堂々と闘い抜くことを誓います
参照:『あゝ夏の甲子園』(2023年7月26日発売号)より
と、福井商業野球部のモットーである”炎”を盛り込み、独創的な宣誓文が完成しました。
大会関係者からは最終的に問題ないと判断され、独自選手宣誓を披露するに至ったそうです。
それまでは、
『宣誓、我々選手一同は、スポーツマンシップに則り(のっとり)、正々堂々と戦うことを誓います』
という簡潔なもの。
近年の選手宣誓と比べると、あまり変わり映えないように思いますが、当時は大きな反響を呼んだそうです。
1994年、劇的に変わった選手宣誓
それは30年前、山口県にある光高校の杉村衡作主将の選手宣誓でした。
2年連続で夏の甲子園に出場することになったようですが、ケガにより出場できなかったチームメイトや、全国の高校球児に向けた思いを込めたものでした。
見てみましょう。。
参照:mixで2023年3月放送分より
甲子園の旗の『F』、スポーツマンシップにのっとり
高校生らしく”さわやかにプレイする”など、胸にグッとくるものがありますね。
確かに『F』マークですね♪
当時、光高校は初戦敗退したそうですが、やはり反響は大きく
甲子園の歴史を大きく変え、このような宣誓文が現在の選手宣誓の主流になっています。
ちなみに…
この宣誓文は、光高校に飾ってあるそうですよ☆
そして今では、被災地に思いを馳せた宣誓文や、甲子園100年の歴史にふさわしい宣誓文など
毎年すばらしい選手宣誓がなされていますね。
わたしのベスト宣誓文はコレ!
幼い頃から野球に親しみ、甲子園には出られなかったものの
こっそりとスカウトマンから「あの選手いいね」と言われていたらしい…!
残念ながら、声がかかることはなかったけれど…><;
そんな野球少年だった、わたしの心に刺さりまくった宣誓文。
1999年(第81回大会)で新潟明訓高校の今井也敏主将が読み上げた選手宣誓!
コチラをご覧ください ↓
甲子園球場。野球というスポーツを愛する私たちにとって、何とこころに響く言葉なのでしょうか。1900年代最後の夏、私たち選手一同は今、
この甲子園に集うことができた喜びを噛みしめています。スタンドで応援してくれる控えの選手をはじめ、私たちの野球を支えてくれる全ての人達に感謝し、
暑い日もまた吹雪の日も気力で継続してきた練習を信じ、21世紀に大いなる希望をもって前進するために、全力でプレーすることをここに誓います。
特にわたしの心を打たれたのは、最初の一文の
”甲子園球場。野球というスポーツを愛する私たちにとって、何とこころに響く言葉なのでしょうか。”
もう、最高じゃないですか!?
今でもずっと、この言葉と共にあります。
こんなブログを書いてしまうくらいですからね。笑
これからもきっと、忘れられないでしょう。
感動、感泣。
あなたは、いつ・誰の選手宣誓が心に残っていますか?
今年はどんな選手宣誓を聞かせてもらえるのか、あさってが楽しみです。
さて。
もう甲子園もいよいよ開幕なので、関連リンク貼っておきます。
高校球児のドラマが始まりますね!!
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